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10:21 - 11:34

Cortanaによるプラットフォームの統合

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基盤を一つのアシスタントとして届ける

ここまで見てきたモデルゲートウェイ、MCP(Model Context Protocol)ゲートウェイ、DevPods、管理されたスキル、コンテキストグラフは、それぞれ別の基盤です。Cortanaは、これらを利用者が使いやすい一つの社内アシスタントにまとめます。

発表では、Cortanaが次のような機能を組み合わせると説明されています。

  • スキルを使って、決められた手順を実行する
  • MCPを通して、必要なツールや社内サービスを呼び出す
  • コンテキストグラフから、コードや組織などの関係を含む情報を得る
  • コードにアクセスする
  • DevPodsで、準備された開発環境を使う

利用者はSlack、CLI(コマンドラインインターフェース)、Webの三つの入口からCortanaを使えます。つまり、Cortanaは新しい基盤を一から置き換えるものではありません。既存の基盤を、仕事の流れに合わせて組み合わせて見せる層です。

図1 CortanaがSlack、Web UI、CLIをプラットフォーム基盤につなぐ構成。 動画の該当箇所(10:34)

この図では、Slack、Web UI、CLIがCortanaを通って、下側のプラットフォームの機能につながっています。したがって、利用者がSlackから質問しても、必要な専門機能は背後のスキル、MCP、グラフ、コードアクセス、DevPodsが分担できます。Cortanaそのものがすべての作業を担当する、という意味ではありません。

ペルソナで振る舞いを調整する

Cortanaでは、チームごとにペルソナを設定できます。ここでいうペルソナは、アシスタントの役割に合わせた振る舞い、カスタムプロンプト、利用するスキルの組み合わせです。たとえば、あるチーム向けには、特定の領域の手順を優先するペルソナを用意できます。

ペルソナは、アシスタントの答え方や作業の進め方を調整します。しかし、無制限の権限を与えるものではありません。何にアクセスできるか、どの操作を実行できるかは、別の認証と権限管理で制御する必要があります。振る舞いのカスタマイズと、権限の拡大は同じことではありません。

例:Slackで一つの質問を基盤につなぐ

社員がSlackで、次のようなコードに関する質問をするとします。

「このサービスの所有チームと、依存ライブラリを更新するときの手順を教えてください。」

この質問に対して、Cortanaは必要なコンテキストをグラフから探し、適切なスキルを選び、必要ならコードアクセスやMCPのツールを使います。DevPodが必要な作業環境を提供することもあります。

これは、一つの質問がすべてのプラットフォーム層を利用できるという例です。Slackは質問を受ける入口です。専門的な調査や変更の準備は、背後の基盤が行います。

この例の流れは、発表の構成からの説明を具体化したものです。実際の発表が、この質問と同じ内容を示したわけではありません。大切なのは、入口と専門機能を分離すると、利用者は複雑な基盤を一つずつ操作しなくてもよい、という点です。

共有チャンネルでチームの仕事にする

発表では、Cortanaを共有チャンネルで利用し、チームで協力できることも説明されています。個人だけが見るアシスタントではなく、チームの会話の中に置くことで、依頼、回答、次の作業を同じ場所で確認しやすくなります。作業の経過がチームから見えるため、エージェントの仕事を点検しやすくなります。

図2 Slack形式の画面で示されたCortanaとのやり取り。 動画の該当箇所(11:15)

この画像は、Cortanaをチャンネル型の画面で使う様子を示しています。ただし、この画像だけから、実際に複数の人が参加していることまでは確認できません。共有チャンネルでの協力は発表で説明された機能であり、画像から直接読み取れる事実とは分けて考えます。

例:チーム用ペルソナを共有する

あるチームが、Slackの共有チャンネルに、ドライバー向け機能を扱うペルソナを設定するとします。そのペルソナには、チーム独自の確認手順と関連スキルを登録します。メンバーが質問すると、Cortanaはその役割に合う指示やスキルを使って回答します。

この例では、ペルソナが作業の進め方をチーム向けに整え、共有チャンネルがそのやり取りをチームのワークフローにします。しかし、ペルソナを設定しただけで、全員がすべてのコードを変更できるようになるわけではありません。利用者、対象リポジトリ、実行できる操作には、引き続き権限の境界が必要です。

この統合が意味すること

Cortanaの役割は、モデル単体の性能を見せることではありません。利用者がいる入口と、管理された専門基盤をつなぎ、仕事の目的に合わせて必要な能力を組み合わせることです。

この設計には二つの効果があります。第一に、Slack、CLI、Webという異なる入口から同じ基盤を利用できます。第二に、チームのペルソナと共有チャンネルによって、個人の一回限りの質問を、再利用しやすく点検可能なチームの作業へ変えられます。

ただし、便利な入口ができても、品質や安全性が自動的に保証されるわけではありません。スキルの手順、ツールの認証、グラフの情報、DevPodの環境、コード変更の確認は、それぞれ管理が必要です。Cortanaはそれらを利用者の前にまとめますが、基盤の責任を消すものではありません。

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